想念観察 （５）

想念観察の目的

今回はいきなり結論めいたところから書いてみたいと思います。結局、私は何のために想念観察を行っているのか。「自分の心の中を掃除する」、一言でいうとそういうことです。

そういう意味では、少なくとも私にとっては別テーマとして取り上げたホ・オポノポノと目的は同じあり、今の私の中では想念観察とホ・オポノポノの境界はあまりない感じです。ホ・オポノポノとの関係については次回に書きます。

「自分の心の中を掃除する」、具体的には自分の中にあるエゴとそれに起因する想いのクセとか物事へのこだわり・執着、そういったものから離れていく作業だと考えています。その第一歩は現状把握なのですが、その方法として想念観察があるわけです。

なぜ心の掃除が今の自分にとって大切だと感じるのか、これは想念観察という行為を行う動機でもあるわけですが、直感的に「本来の人間のあり方からのズレ」のようなものを自分自身に感じているからだと思います。

若い頃から「幸せとは」「何のために生きるのか」、そんなテーマを漠然とではありますが探求していた自分がいます。そして、ここ１０年ぐらいはそういうテーマを探求しようと思えば宇宙からの情報のようなものも含め、本当の多くの情報が手に入るようになりました。

そうした情報の中から、自分なりのフィルターを通してではありますが、納得できる／本物と感じる情報を取捨選択し、最近は「本来の人間のあり方」について一つの確信のようなものを持てるようになりました。

そうすると、自然に「今のままの自分でいいのだろうか」という自分自身への疑問がわき、その答えを見つける第一歩が想念観察＝心の現状把握につながったのです。自分の中にあるこだわり・執着をはずしていくということです。

多分、わざわざ、この記事を読んでくださっている方でしたら、この私の話に感覚的に同意していただけるのではないでしょうか。逆に言うと、想念観察は必要のない人にとっては、ほとんど無意味で必要のない行為ということになります。

観察のあとに続く作業

そして、「現状の観察だけでよいのか」というのが「想念観察　（４）」での問題提起だったわけです。想念観察を続けるだけで、その目的である「心の掃除」ができるのかということです。

（１）ひたすら観察を続けていく

一ついえることは観察と並行して「想念に対する理解」を深めていけば、観察だけで目的に近づいていくことができるということです。

一定期間観察を続けていくと、当然データが蓄積され、自分のパターン／想いのクセがわかってきます。漠然と毎日を過ごしているだけでは見過ごすというかまったく気づかないようなことでも、毎日積極的に「自分の心を観察する」という心がけでいれば、いろいろな自分が見えてきます。

それは夢の中に出てくる自分の中からでも発見できます。夢の中での自分の行動や気持ちを、目が覚めて布団の中でウトウトしているときに想念観察をしてみるのです。

そうやって、これでもかというぐらい観察を続けていると自分が見えてきます。そうすると、ある日、過去にも体験した同じようなシチュエーションがめぐってきたときに、ふとその自分のパターンが思い起こされてくるのです。あるシチュエーションで、その瞬間に起こる想いや感情とは別に、「こういうシチュエーションでは昔から私は・・と感じていた」ということも自然に思い起こされてくるのです。

こういう体験を積み重ねてみて、私自身が思ったのは「いつまでもこういう（想いの）クセ・反応パターンを繰り返す必要もないのではないか」ということです。観察者であるもう一人の自分がそう語りかけてくる感じです。

想念観察の実践とともに想念というもの自体に対する理解も深まってきていたので、そのような毎度のお決まりの（想いの）クセ・反応パターンの大半がエゴに起因するものだろうということに気づいたのです。

気づいたらどうするのか、もうそれ以上そのエゴに起因するパターンと付き合わない、振り回されないようにすればいいのです。

これは「エゴとの決別」（本当はエゴの統合）という感じですが、そんな大げさなものではありませんし、一度でクリアできる話でもありません。毎日の日常の中のワンシーンの中で、一歩一歩積み重ねていく地道な作業です。「決別します」と高らかに宣言するというより、「もういいよね、もう飽きたよね」、私にとってはそういう感覚です。

そういったことを続けていく中で自分も少しずつ変わってきたという実感はあります。今までこだわっていたものを手放すことで自分が軽くなる、そういう感覚です。これからもこの作業を続けていきます。

ホ・オポノポノとの関係も含め、あと少し次回の記事で続きを書かせていただきます。

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