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思いつくまま楽譜を読む練習 (1) [音楽アラカルト]

はじめに

以前に「楽譜(五線譜)、このやっかいなもの」という記事を書きました。その記事を書くのと並行して、楽譜に対する苦手意識の克服法を考えていました。今もコツコツとその方法を試行錯誤的に実践中なのですが、今回はその方法についてご紹介します。

楽譜を読むことに妙にこだわっていますが、その動機は単純です。

一音楽愛好家として音楽関係の書籍等を読むことも多いのですが、大半の本の中には多くの譜例が紹介されています。今の私の力ではそれらの音を確かめるには楽器を鳴らしてみるしかありません。せめて、簡単な旋律程度は楽器を用いずとも追えるようになれば、それはそれで楽しいだろうということなのです。

また美しい旋律を耳にした、あるいは思い浮かんだ、そんなときに正確な記譜は無理だとしても、後で思い出せるようメモ程度に書き留めることできたら便利だろうというのもあります。

というこことで、楽譜を読むといっても、決して音楽の専門家レベルの高い能力をめざしているわけではなく、今の自分にとって少しでも先へ進めればという程度のものです。楽譜には、よくいわれる音楽の3要素つまり、メロディー、リズム、ハーモニーの全ての情報が含まれていますが、このうちメロディーを読み取るということだけに的を絞っています。

素人が自己流で思いつくままに行っている練習にすぎませんので、そのつもりでお読みください。

楽譜を読めるとはどういうことか

たまに「楽譜を読めますか」と聞かれることがあるのですが、そもそも「楽譜が読める」とはどういう意味なのでしょうか。私の思うに3つのレベルがあると思います。ただし、どこまでもメロディー/旋律を中心にした話です。

(A)最初に「楽譜の文法を理解している」というレベルです。楽譜は定められたルールに従って、音楽の3要素の情報を記録したものなので、この約束事を理解することがまずスタートです。これらのルールはいわゆる「楽典」と呼ばれる本にまとめられているものです。このレベルはそれらの本を読んで知識として習得できるものです。

(B)次に「音程を正しく読み取り、声に出して歌える」というレベルです。楽譜から隣り合う音同士の高さの差(音程)を読み取り、その音程どおりに声を出して歌えるレベルです。和音であれば、その和音の構成音間の音程を読み取り、一音ずつ声に出すことができるということです。

(C)次に「音高を正しく読み取り、声に出して歌える」というレベルです。(B)との違いは楽譜から音程情報を読み取り声に出すのではなく、各音符一つ一つの音の高さ・ピッチを読み取って声を出すということです。

(A)は知識として知っているか知らないかの話なので勉強すれば解決しますが、(B)と(C)はある程度訓練を積む必要がありそうです。

それから、(B)と(C)は「絶対音感と相対音感」というよくある話題と結びつきそうですが、そこには深入りしません。

乱暴かつ強引かもしれませんが、私としては
 絶対音感=音高感覚:任意の音の高さをほぼ正確に声に出せる、また聞いて判別できる能力
 相対音感=音程感覚:任意の2音の差をほぼ正確に声に出せる、また聞いて判別できる能力
と割り切っているからです。二つの音感にどういう関係があるか、どちらの習得が難しいか、このあたりは興味深いテーマではありますが、私自身の「楽譜が読めるようになりたい」という理由とはあまり関係がないのです。

試行錯誤的に行っている練習

当面私が「楽譜を読む」ということについて目標にしているのは以下のようなことです。自分自身を追い込まない、プレッシャーをかけない、大体でよい、という感じでとても甘い目標であり、それはある意味「ゲーム感覚」で自分が楽しんでやれる範囲ということでもあります。

・フラットやシャープが増えると思わず固まってしまう自分の心理的側面の克服
・音程のうち、長短2度、長短3度、完全4度・5度・8度など頻出するものは、正確に聞き取り歌えるようにする
・これら主要な音程を楽譜からすばやく読み取れるようにする
・楽器に助けてもらうことを前提に、音高についてはできるだけ正確に聞き取り、歌えるようにする

これらの目標に1対1で対応する体系だったものではないのですが、、次回は具体的に試みている練習や発見したちょっとしたコツ等についてご紹介します。

それらの練習を通じて最終的には楽譜を読むときに、一つの曲を小さなフレーズの集まりと考え、各フレーズの開始音・先頭音は可能な限り「絶対的な音の高さ」でとらえ、フレーズ内の残る音の並びを「一つ前の音からの相対的な高さ」で判別できれば、十分私の目的は達せられるだろうと考えています。

<参照記事>
楽譜(五線譜)、このやっかいなもの
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