ボイストレーニング体験記 [音楽アラカルト]
はじめに
先日、都内のレンタルスタジオで行われたボイストレーニングの入門レッスンを受けてきました。正味1時間ほどで、本格的なトレーニングというよりは、声を出す前後のウォーミングアップ、クールダウンのやり方と音の柱(後述)を作るための基本練習でした。
ところで、私は別カテゴリで紹介しているように、現在あるコーラスグループの練習に参加しています。そこではボイストレーニングのようなことは一切行いません。そもそもノドに頼るような、また負担をかけるような声の出し方をしないので、特にトレーニングの必要もないのです。
それが何故ボイストレーニング? 理由は2つあります。
一つには普通は発声練習やボイストレーニングとしてどんなことを行うのか知っておきたかったということ。
もう一つは個人的な理由です。かなり昔の話ですが、静かな曲調とやさしい声質が好きでよく聞いていたある女性ボーカリストがいました。彼女は今は結婚されていますが、その旦那さんがプロのボイストレーナーであり、彼女のアルバムをプロデュースした人でもあります。その2人が教えてくれるということなので興味があったのです。
レッスンの内容
ボイストレーニングの類は今まで受けたこともなかったので楽しみでした。以下はそのレッスンで学んだことを忘れないためのメモ書きのようなものです。
(1)ウォーミングアップ
1.まずは適当に体を動かして体を緩める
2.初めは一定の高さの音を出しながら、次に音程を上下させながら声を出し、唇をプルプル/ブルブルと震わせます。
・音程を上下させるときは、のどに手のひらをあてて、低い音では声帯が下に下がり、高い音では声帯が上に上がるのを感じるとよい。
この練習は日本ではあまり行われないが、彼が学んだアメリカではよく行われる練習らしいです。声を出す前のとてもよい準備運動になるとのこと。
(2)丹田を意識する
1.上体をリラックスさせて、足を肩幅ぐらいに開いて立つ
2.お腹を膨らませながら「スッ」と力強く鼻から息を吸い、お腹を引っ込めながら「ハッ」と力強く口から息を吐く。これを繰り返す。下腹部に手を当てるとわかりやすい。
声を出すときは上体は力みなくリラックスしていることが大切。そのためには下腹部・丹田のあたりを意識するとよい。そうすると上体が安定し、音の柱を作る基礎となる。
(3)音の柱を作る
1.まず適当な音の高さで上のプルプル発声を行い、ノドを中心に体が振動するのを感じる。さらに、この感覚を保持したまま、「アー」「オー」「ウー」と声を出してみる。
2.次に少し低い音で、胸を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
3.さらに低い音で、お腹を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
4.高い声で、頭頂部を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
5.最後に「アー」と低→高へと連続的に音程を変化させながら声を出して、振動の中心を変化させる。
この音の柱が出来てくると、よく響く声が出せるようになるとのこと。
(4)クールダウンはウォーミングアップと同じ動作
うろ覚えの部分もありますが、概ね以上のような練習でした。
レッスンを受けた感想
「力むことなく空間全体に響くような大きな声を出せるようにする」、これがこのレッスンの目標でしょうか。音域を広げるとか、歌い方のテクニックとか、本格的なボイストレーニング・ボーカルレッスンならまだまだ先があるのでしょうが、今回はその基礎作りがテーマなのだと思います。
私が参加しているコーラスの響き、声の出し方とは違うし、ボーカリストを目指すわけでもないので、この先のレッスンを続ける予定はありません。それでも短い時間だったにもかかわらず参考になる部分もたくさんありました。
不思議なことに最近では、コーラスで歌っている最中の私の身体感覚の中にも丹田という感覚が芽生え始めました。「音の柱」ができたなどと大それたことは思いませんが、自分の中の何かのスイッチが入ったのかもしれません。
レッスンの最後の彼女の話が印象的でした。
「音の柱」ができるまで、自分は1年ぐらいかかった。その感覚ができあがると自分の身体が伝えてくれるメッセージも意識するようになり、毎日が楽しく充実してきた。
ステージに立つ前に緊張しているとプルプル発声がうまくできなかったり、悲しくつらい出来事があると本当に胸が苦しくて息がつまるのだとか・・・、体がいろいろなことを教えてくれていることに改めて気づけた。
(うろ覚えで書いているので、何が印象的なのか伝わらなかったらすいません)
先日、都内のレンタルスタジオで行われたボイストレーニングの入門レッスンを受けてきました。正味1時間ほどで、本格的なトレーニングというよりは、声を出す前後のウォーミングアップ、クールダウンのやり方と音の柱(後述)を作るための基本練習でした。
ところで、私は別カテゴリで紹介しているように、現在あるコーラスグループの練習に参加しています。そこではボイストレーニングのようなことは一切行いません。そもそもノドに頼るような、また負担をかけるような声の出し方をしないので、特にトレーニングの必要もないのです。
それが何故ボイストレーニング? 理由は2つあります。
一つには普通は発声練習やボイストレーニングとしてどんなことを行うのか知っておきたかったということ。
もう一つは個人的な理由です。かなり昔の話ですが、静かな曲調とやさしい声質が好きでよく聞いていたある女性ボーカリストがいました。彼女は今は結婚されていますが、その旦那さんがプロのボイストレーナーであり、彼女のアルバムをプロデュースした人でもあります。その2人が教えてくれるということなので興味があったのです。
レッスンの内容
ボイストレーニングの類は今まで受けたこともなかったので楽しみでした。以下はそのレッスンで学んだことを忘れないためのメモ書きのようなものです。
(1)ウォーミングアップ
1.まずは適当に体を動かして体を緩める
2.初めは一定の高さの音を出しながら、次に音程を上下させながら声を出し、唇をプルプル/ブルブルと震わせます。
・音程を上下させるときは、のどに手のひらをあてて、低い音では声帯が下に下がり、高い音では声帯が上に上がるのを感じるとよい。
この練習は日本ではあまり行われないが、彼が学んだアメリカではよく行われる練習らしいです。声を出す前のとてもよい準備運動になるとのこと。
(2)丹田を意識する
1.上体をリラックスさせて、足を肩幅ぐらいに開いて立つ
2.お腹を膨らませながら「スッ」と力強く鼻から息を吸い、お腹を引っ込めながら「ハッ」と力強く口から息を吐く。これを繰り返す。下腹部に手を当てるとわかりやすい。
声を出すときは上体は力みなくリラックスしていることが大切。そのためには下腹部・丹田のあたりを意識するとよい。そうすると上体が安定し、音の柱を作る基礎となる。
(3)音の柱を作る
1.まず適当な音の高さで上のプルプル発声を行い、ノドを中心に体が振動するのを感じる。さらに、この感覚を保持したまま、「アー」「オー」「ウー」と声を出してみる。
2.次に少し低い音で、胸を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
3.さらに低い音で、お腹を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
4.高い声で、頭頂部を中心に体が振動するのを感じる。手順は上と同様。
5.最後に「アー」と低→高へと連続的に音程を変化させながら声を出して、振動の中心を変化させる。
この音の柱が出来てくると、よく響く声が出せるようになるとのこと。
(4)クールダウンはウォーミングアップと同じ動作
うろ覚えの部分もありますが、概ね以上のような練習でした。
レッスンを受けた感想
「力むことなく空間全体に響くような大きな声を出せるようにする」、これがこのレッスンの目標でしょうか。音域を広げるとか、歌い方のテクニックとか、本格的なボイストレーニング・ボーカルレッスンならまだまだ先があるのでしょうが、今回はその基礎作りがテーマなのだと思います。
私が参加しているコーラスの響き、声の出し方とは違うし、ボーカリストを目指すわけでもないので、この先のレッスンを続ける予定はありません。それでも短い時間だったにもかかわらず参考になる部分もたくさんありました。
不思議なことに最近では、コーラスで歌っている最中の私の身体感覚の中にも丹田という感覚が芽生え始めました。「音の柱」ができたなどと大それたことは思いませんが、自分の中の何かのスイッチが入ったのかもしれません。
レッスンの最後の彼女の話が印象的でした。
「音の柱」ができるまで、自分は1年ぐらいかかった。その感覚ができあがると自分の身体が伝えてくれるメッセージも意識するようになり、毎日が楽しく充実してきた。
ステージに立つ前に緊張しているとプルプル発声がうまくできなかったり、悲しくつらい出来事があると本当に胸が苦しくて息がつまるのだとか・・・、体がいろいろなことを教えてくれていることに改めて気づけた。
(うろ覚えで書いているので、何が印象的なのか伝わらなかったらすいません)
2012-03-31 00:00
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