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「魂のインターネット」 [書棚の中の1冊]


魂のインターネット

魂のインターネット

  • 作者: 野口 慊三
  • 出版社/メーカー: 日本図書刊行会
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本

この書籍は既に廃刊扱いですが、現時点で著者から直接購入できます。また、著者のHP
霊性の時代の夜明け」(著者HP内の該当ページへジャンプします)
ではその全文が公開されています。

この本のテーマは「霊性の回復」です。「人間は肉体ではなく魂である」、そのことに気づいていくことが「霊性を回復する」ということです。紹介によれば著者はクリスチャンであり、本の中でもキリスト教的な用語が多く使われています。しかし、内容はキリスト教の教義の解説ではなく、それらの用語の解釈も著者独自のものです。

さて、この本に私はとても影響を受け、また、学ぶところが大きかったです。私のブログのテーマの一つは「スピリチュアルなテーマの探求」です。そして、私の考えているスピリチュアルな世界とはどのようなものなのか、その世界観の基礎になるのはこの書物から学んだ知識がベースになっています。

内容は4部構成になっていますが、前半は「インターネット型の霊的世界観」の解説、後半はその世界観を前提とした「霊性回復の道の歩み方」について書かれています。

前半の「インターネット型の霊的世界観」はとてもわかりやすいものです。私たちが現実に暮らしている3次元世界を超えた霊的世界とはどのような世界なのか、それを著者は「インターネットの世界」になぞらえて、とても適切な比喩で説明してくれているのです。

読み進めるにあたって、読者がインターネットの仕組みについてある程度の技術的な予備知識を持っている必要はまったくありません。インターネットを利用したことがあれば十分です。

著者のHPでは他にも多くの情報が掲載されているのですが、それらの記事の中でも適切な比喩を用いた説明が多く、とてもわかりやすくて感心させられます。

後半の「霊性回復の道の歩み方」、この中での著者のメッセージを一言でいうなら「ただ愛であり続けなさい」ということです。

よく言われることですが、この3次元世界は常に「善と悪」のような二元的な対立する要素からなり、一方だけが存在することはありません。常に表と裏の関係です。

「インターネット型の霊的世界観」の中では、私たちをこの二元的な対立の世界でバーチャル・ゲームを楽しんでいる存在に例えています。私たちはもともと霊的世界の住人であり、3次元世界はゲームを楽しむための仮想世界、あるいは映画のようなものだという説明です。

とはいっても、多くの人はこの3次元世界こそ「現実」であると思っています。自分たちの本当の故郷を忘れてしまっています。それぐらいこのバーチャル・ゲームはうまく作られているのです。

そして、このゲームの最終ゴールが「霊性の回復」ということになります。そのゴールに達するためには日頃どのよう心がけが必要か、物事にどのように対処すべきか、人に対してどのような気持ちで接するべきなのか。ゲームの戦略としては「愛であり続ける」ということになります。

後半はこの「愛」について、さまざまな角度から説明してくれています。

著者のHP内の掲示板では、ある人の質問に答えて「愛とは行為ではなく、意識の状態」と著者は答えています。「自分の意識レベルをあげる」「波動をあげる」という表現をスピリチュアルな教えではよく使うようですが、表現は違えど著者も同じことを伝えているように思います。

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